2007年08月01日

向和尚より(最初の見性)

この機会に、私の見性体験と、その前後について記録しておくのも良いことだ、今後のことも明白になるだろうと思っています。


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その体験は、二十歳の時の最初の臘八大接心の中日(なかび)に起こりました。
 


起こったというのは、無字の公案に集中し、三昧をぐんぐん深めていく過程で、やがて、すぅーと力が抜け、自分が生きているのか死んでいるのか定かでない、ただ呼吸が静に続き、まるで植物人間のような仮死状態になった時、突然、向こうから堰を切ったようにドッとやって来る感じだからです。
 


その瞬間、私は思わず老師の部屋から飛び出し、ゴロンと楠の大木の下に大の字になりました。
 

限りない安らぎと喜びに涙がとめどなく流れました。
 

内と外の区別がなくなり、私の身も心も大地に溶けこんでいくようでした。
 

風のそよぎも 青空をいく白い雲も 小鳥の声も そのままに私の命の輝きとなり、リズムとなって祝福してくれているようでした。



見性して全くタガがはずれてしまった私は、僧堂で少し常軌を逸したことをしてしまい
心配した禅会の先輩が同行して、早々に私を僧堂から帰すことになりました。
 

常軌を逸したこととは、臘八大接心の応援にきていた和尚さんたちが夜中に坐らず話していたので、私が一喝やってしまったことです。
 

応援の和尚さんは、現役の雲水ではないのですから一晩中坐ることはないのです。

そんなことも知らず、老師が講座で命がけで坐禅せよと叱咤激励したのが心にビンビンき
ていたから、思わず一喝やっちゃたのです。

後から禅会の先輩が一升瓶を持って平謝りしたそうです・・・・(^^;)



「見性すると、こんなこともあるものですよ」と和尚さんは、笑っていたとか。



さて、大阪の自宅に帰ってからも、特異な経験があるのですが、今晩はこのへんで…。



皆さんお休みなさい。

 
                                
                   


続きが楽しみですね




Posted by Blog Ranking at 09:01