無位の真人

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2007年07月25日 09:10

向和尚に訪れた人生の転機。

それは父親の急逝でした。



ついさっきまで元気だった父親が目の前で突然死したことで、「なんと人間の命の儚いことか」と思ったそうです。


それは若き多感な向青年の人生観を大きく揺さぶった出来事だったことでしょう。




その後出会うことになる臨済録の中の「無位の真人」という言葉。

すっかり形にはまってしまった人間に、本来の顔を思い出させる一言です。



僕たちの中に住んでいる、永遠に変わることの無い仏性と言ってもいいかもしれません。





「あなたは誰か」と聞かれたら、普通は名前を答えます。


でも名前はこの世で生きるための仮の名前であって、違う家に生まれていれば違う名前でした。

名前が自分ではありません。



同じく経歴や職業も自分そのものではありません。



さらには男であるとか女であるとか、年齢がいくつかとか、そんなものを全部取り去ってしまった後に残るものがあります。


それは常にいまここに存在している、純粋な命のエネルギー。


それこそが本当の自分であり、究極のリアリティーです。




その本来の自分を思い出すことだけが、あらゆる人の人生の目的なのです。




そうだ、無位の真人について向和尚から直接話を聞いてみたいですね。


今日にでも連絡をして、ここへの投稿をお願いしてみます。







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