悟りの前と後
昔から、とある禅僧に関するこんな言葉が伝わっています。
彼は悟る前、木を切り水を運んでいた。
彼は悟った後、木を切り水を運んでいる。
外側から見ると、何一つ変わったところはありません。
でもその禅僧がしている刻々の体験は、まったく違うものになっているでしょう。
それは内側の変化です。
僕たちも悟る前の状態のまま、自分の内側を変えることで、人生の質を高める事ができます。
何をするかというよりも、もっと大切なのは、どのような自分がそれをするかです。
目の前の「いまここ」に十分に気づきながら、ひとつひとつの出来事に心を込めて関わっていく。
そうやって現実を深く味わっていく。
それができれば、悟った禅僧と同じ質で生きていることになります。
そしてあたりまえの「木を切り、水を運ぶ」行為が、神聖なものになっていくのです。
その態度を「禅」と呼ぶのだと思います。
これからもよろしくお願いします
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