奇跡の確率 2
さて数兆分の1という確率がどれくらいのものかという話です。
サルが動物園から逃げて、あなたの部屋に入り、たまたまそこに置いてあったパソコンをさわったら電源が入りました。
そしてまた適当にさわったら、ワープロソフトが立ち上がりました。
そのあと、サルが面白がってパソコンのキーボードを気ままに押しまくって、さんざん遊びまくって、どこかへ行ってしまいました。
サルがいなくなった後、あなたが自分のパソコンを覗いて見ると、その画面にはシェイクスピアの戯曲が、一字一句間違うことなく書かれていました。
その確率が数兆分の1だそうです。
まるで気の遠くなるような話です。
その専門家は遺伝子工学の第一人者で科学者ですが、彼は科学者として数兆分の1という確率を認めるわけにはいかないと言います。
むしろそれよりは、何らかの大いなる意思が存在して、その意思の下で人間という複雑な生命体が作られたと考えるほうが、よほど科学的だというのです。
要するに、科学者として神の存在を認めざるを得ないと言うわけです。
神はいるのです。
いると考えたほうが科学的なのです。
もしかしたらこの世のすべては、神の意思の下で刻々と生まれていて、何一つ偶然は無く、起こる事が起こるときに起きているのかもしれません。
そんな考え方が、この「かんながら」の物語を書かせたのです。
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