タブーへの挑戦
バグワンの生涯、とくにその晩年は波乱にとんだものでした。
彼は80年代に、インドからその本拠地をアメリカのオレゴン州に移します。
真の宗教性を妥協なく貫こうとした姿勢は、伝統や形式や格式を重んじる既成宗教の反発を買います。
彼は生のあらゆる側面を肯定することを教えました。
性や欲望に対するアプローチも、いわゆる反宗教的なものでした。
そこにはとてつもなく深い洞察があったのですが、表面的にしか理解しようとしない人たちからは反感を買うことになります。
僕たちの社会は、性を一種のタブーのように扱っています。
したがって思春期におけるもっとも激しい性への衝動も否定され、それを抑圧することが健全と教えられます。
その結果多くの人が、解決されない「性」の問題を抱えたまま大人になっていきます。
それが不自然な性格や、不自然な生き方を作り出している原因になっています。
性を抑圧する姿勢と、フリーセックスや過剰なまでの性への執着は、同じものの両極端です。
どちらにも不自然さが付きまとっています。
多くの場合は、心の奥深くに封じ込め、表面的には問題なく生きているようにふるまいますが、その心の奥では様々な問題が起きています。
その問題を超えるために彼が提唱したワークは、かなり過激なものでした。
そこで行われていた行為の目的は、性の満足ではなく、性の完了、性の超越だったのです。
つづく
この情報が多くの人に届きますように。
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