個の時代

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2008年01月21日 14:14

バグワンについてどのように書こうか考えたのですが、うっかりすると特定の個人を神格化してしまうと思いました。

大切なポイントは、彼自身というよりも、彼が説いた真理にあるのに、真理は無形でつかみどころがないので、つい僕たちは個人崇拝に偏ってしまうのだと思います。



多くの宗教の祖師たちはその危険性を知っていて、仏陀もモハメッドも老子も、そのあたりを再三にわたって忠告していた痕跡がうかがえます。


だから仏像を造ることは長い間禁止されていたし、イスラム教ではいまだに偶像崇拝を禁じているようで、バーミアン大仏を破壊した一部の原理主義者達の暴挙は記憶に新しいところです。



祖師たちが弟子のためによかれと思って言った言葉が、その言葉自体をかたくなに守ろうとする態度によって、暴力的な結果を生むことも少なくありません。



人類がもう少し真理に対して大人になって、科学的な検証と、論理的な整合性を繰り返しながら、知的にも感覚的にも納得がいく結論を模索することは難しいのでしょうか。

数千年前の覚者の言葉に頼るのではなく、今の人類の英知によって、人間存在の真理を究明することはできないのでしょうか。

真理のために、仏陀やキリストやモハメッドの存在が、いつまで必要なのでしょうか。



時代は大きく変わっていると思います。

なぜ僕たちは、違う時代の、違う国の、違う文化の聖人達の言葉に縛られ続けるのか・・・


それはきっと・・・自信がないんだと思います。




21世紀には21世紀の宗教が必要だと考えています。

そしてそれは、歴史的偉人や宗教的カリスマを崇めるのではなく、「個」を最も大切にしたものであるべきだと思います。

あらゆる権威をわれわれ一人一人である「個」に帰結させるような何かです。





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