天河との出会い
平成元年3月・・・
そもそも天河神社を訪ねたのは、まったくの偶然ではありません。
人の紹介があったのです。
でもとても不思議だったのは、1週間に3人の人から別々に紹介されたのです。
一人は神崎夢現(かんざきむげん)さんとういう、グラフィックデザイナーでした。
当時プロデュースしていた七福神というロックグループのコンサートチケットをデザインしてもらうためにお会いしたのですが、いわゆるスピリチュアルな世界の話が好きな人で、仕事そっちのけでいろんな話に興じました。
そのとき、つい最近撮ったという未確認飛行物体のビデオを見せてくれました。
どこにでもある街路樹の上を、あきらかなUFOが不定期な動きを見せて浮かんでいます。
そう、飛んでいるというよりは浮かんでいるんです。
しかもかなりの低空飛行で、その形がはっきりと認識できます。
僕は半信半疑で尋ねました。
「ウソでしょ?」
撮ったのは彼の友人の映像監督で、その監督もその場にいたのですが、二人とも真顔のまま、「いや、ウソじゃなくて、こういうことですよ」
って言い切りました。
僕はそれ以上追求しませんでした。
結局はその映像が本物なのかトリックなのかはわからず仕舞いです。
さて、そのフィルムが終わった後に、神社が映し出されました。
静まり返った村につながる赤い橋、大きく枝を広げた銀杏の木、その向かいには大鳥居、波模様の白い砂利・・・
どこにでもある田舎の神社風景でしたが、なぜかUFOの映像に勝るとも劣らない神秘的な空気を感じました。
それが天河神社だったのです。
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