光の玉 2
夜の禊殿は、まったく光のない閉ざされた一角でした。
近くを流れる天川の清流の音だけが、暗闇の中に木霊していました。
禊殿の前に車を止めて、ライトで神殿を照らしました。
この神殿は今までの本殿をそっくりこの場に移し替えたもので、新しく朱色に塗りかえられ、平安絵巻から抜け出したかのような美しさがありました。
中には何も入っていませんでしたが、ちょうど神殿の真裏が琵琶山になっていて、ライトは琵琶山の木々も浮かび上がらせていました。
反対側は川をはさんで弥山(みせん)の登山口になっています。
もっとも、最近は弥山への登山も車で4合目あたりまで登って行って、そこから徒歩で頂上に向かうために、ほとんど誰も利用しない細い山道だけが上に続いていました。
お詫び
この続きを昨日はアップしていたのですが、今日手違いで消してしまいました。
もしどなたかコピーしていましたら、教えてください。
内容としては、不思議な光の玉と出会った時の話です。
もしどなたもいなければ、再び書き直します。