2008年09月12日

大相撲騒動に思うこと

ちょっと気分を変えて、今日は最近世の中を騒がした、大相撲騒動について書いてみます。



相撲は神事です。


海だとか山だとか、そんな名前を付けた力士が、土俵上で裸で戦うことで、神々に力と感謝を捧げ、五穀豊穣を願います。

古事記や日本書紀にも、その原型が登場するくらい歴史は古いのです。


本来は大関が最高位です。

その大関の中でも突出した力を有する者を御神体として注連縄(しめなわ)をつけたのが横綱です。

土俵入りで見せる柏手(かしわで)も神事の作法ですし、勝った力士が懸賞金をもらう時も、神主の「祓いたまい、清めたまへ」の仕草をします。



したがって相撲はスポーツというよりは、日本古来からの伝統芸能に近い存在だと思っています。

だからこその「国技」なのです。


偏見から言うのではありませんが、外国人力士を入れた時点で、その本質が大きく変わり始めたと思います。

変わったなら変わったなりに、いつまでも国技とか言っていないで、開かれたスポーツの場として徹すればいいと思います。




国技としての大相撲文化を徹底するのか、それとも開かれたスポーツの場として発展を目指すのか、今はどっちつかずの状況のように感じます。




もし大相撲が単なるスポーツの場なのであれば、ドーピング問題には国際基準があります。


今回検査を担当した日本相撲協会アンチ・ドーピング委員会専門委員の大西祥平・慶応大学スポーツ医学研究センター教授によると、大麻によるドーピング違反が判明した場合、一般スポーツでは厳重注意と1年未満の出場停止が科せられるのだそうです。

筋肉増強剤などは永久追放なのに、大麻は意外に軽いと思うかもしれませんね。


大麻は一般の麻薬とは違い、酒やタバコに比べてさえも人体に与える害が少ないので、国際的にはこの程度のペナルティーなのです。



今回は大相撲の今後のあり方など、いろいろと考えさせられる騒動でした。





Posted by Blog Ranking at 09:59