5月に予定されている胡錦濤(こきんとう)国家主席の来日は、ぜひとも中止しなければなりません。
胡錦濤氏こそが、今の中国チベット問題の象徴だからです。
彼は1989年のチベット騒乱を徹底的に武力弾圧した当事者ですが、その経緯に至る裏の出来事もあるのです。
そもそも何故その年に大規模な騒乱が起きたのか、そこにはいくつかの理由がありますが、そのひとつにパンチェンラマ10世(先代)の急死という出来事がありました。
彼はもともと中国寄りのチベット聖者だと見られていました。
中国政府も、そんな彼をうまく利用することで、チベット人をうまく支配しようとしていました。
そのパンチェンラマ10世が、裏切りともいえる発言をしたのが、1989年なのです。
「中国のチベット統治は、うまくいったことよりもマイナスのことのほうが多かった」
すでに武力で抑え込まれていたチベットで、しかも絶大な影響力を持つ人物が、中国政府のチベット政策を批判したのです。
その時、パンチェンラマの隣には、チベット自治区の党書記に就任したばかりの若き胡錦濤氏が坐っていました。
まったくの面目丸つぶれです。
それから4日後にパンチェンラマが謎の急死をとげます。
その舌が真っ黒だったことから、他殺説が囁かれます。
そのことが1984年の大規模な騒乱(チベット人から見ればデモ行為)につながったと言われています。
胡錦濤氏は今起きているチベット問題の象徴的人物なのです。
彼を日本に招いて笑顔の外交ショーを展開すれば、一連の中国政府による暴挙を暗に認めたことになってしまいます。
にもかかわらず日本が胡錦濤氏を招待しようとしているのは、情けない限りです。
食糧や経済において切り離せない間柄になってしまったという弱みもあるでしょう。
国連の常任理事国になるために中国の後押しが必要という事情もあるでしょう。
自分たちの利益によって、最も大切なものを犠牲にしてはいけません。
聖火リレーが無事に行えるか云々よりも、もっと大事な問題がすぐ目の前まできているのです。
みんなで来日反対の声を上げましょう。
胡錦濤国家主席の来日反対!
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