2007年06月20日

天皇 3

女王蜂の身体は普通の蜂の何倍もの大きさがありますが、生まれたときは他と同じ普通の蜂でした。


ただ選ばれた卵からかえった幼虫にローヤルゼリーなどの特殊な養分を与えることで、女王蜂として育つのだそうです。




天皇も我々と同じ人間です。

身体の細胞組織も血液も同じ人間です。


でも天皇として育てられることで天皇になっていきます。


そこには自分で守るべき財産もなく、名誉も尊敬も最初から与えられ、一般的な欲を持つ必要のない環境にあります。



そのような中で、国民を自分の分身のように感じる慈愛と共に育てられ、正しい王道を身につけたとしたらどのような人間になるのか。

それは我々が目指すべき人間の優れた可能性です。



そんな人を常に国の中心に置いて、国をまとめ、さらにはその人を見ながら自分のあるべき姿を学ぶ、このことは日本人の大いなる知恵の産物のように思います。



無欲の統治者の下に国造りをするのは、とても的を射た考え方です。


世界中を見ても、そのような文化を育んできたのは日本だけかもしれません。




したがって地上の権力を天帝に譲り渡すというのは、独裁政権を作るのとはまったく違って、高度な地球政府を作り出す上でのアイデアのひとつだと思います。


そして日本のようなアメニズム(万物に神が宿るという考え方)や多神教によって八百万(やおよろず)の神々を受け容れる姿勢は、一神教同士の対立も吸収できる可能性を秘めています。




本当は精神的にも日本の伝統文化は、いまこそ世界平和のために役立てる宝をたくさん持っているのですが、第二次世界大戦の敗戦がいまだに日本人の心に大きく影響し、国を卑下するようなムードが蔓延しているために、世界のリーダーシップをとる気概が生まれないのが現状です。





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