2007年08月06日

悟りの前と後

昔から、とある禅僧に関するこんな言葉が伝わっています。



彼は悟る前、木を切り水を運んでいた。

彼は悟った後、木を切り水を運んでいる。





外側から見ると、何一つ変わったところはありません。


でもその禅僧がしている刻々の体験は、まったく違うものになっているでしょう。


それは内側の変化です。




僕たちも悟る前の状態のまま、自分の内側を変えることで、人生の質を高める事ができます。


何をするかというよりも、もっと大切なのは、どのような自分がそれをするかです。




目の前の「いまここ」に十分に気づきながら、ひとつひとつの出来事に心を込めて関わっていく。

そうやって現実を深く味わっていく。


それができれば、悟った禅僧と同じ質で生きていることになります。


そしてあたりまえの「木を切り、水を運ぶ」行為が、神聖なものになっていくのです。



その態度を「禅」と呼ぶのだと思います。





これからもよろしくお願いします




Posted by Blog Ranking at 08:15