裏ブログ

ずっと連載している「禅」シリーズはいかがですか。


禅というとなんとなく敷居が高い感じで、馴染みが薄いという人もいるかと思いますが、簡単に言えば「いまここ」を生きることだと思います。




普段の僕たちはまるで夢遊病者のように、あれこれ頭の中で考え事をしながら生きています。

そんな態度は目の前にある現実をおろそかにしてしまいます。


目の前の現実、それは聞こえてくる様々な音であり、空気の感触であり、足が触れている大地の感覚です。

それこそが唯一のリアリティーであり、それ以外は全部頭が作り出した幻想です。


幻想に浸って夢の中で生きるのか、目を覚ましてリアリティーを生きるのか。



ところが僕たちは、夢の中に生きていながら夢の中にいる気がしていません。

自分としては目覚めているつもりでいるのです。


それはちょうど睡眠中に、本当の夢の中でも目覚めているつもりでいるのと同じです。

映画マトリックスの世界にも似ています。



僕たちに必要なのは、良い夢を見ることではなく、目を覚まして夢の世界から出てくることです。



そのための「一渇！」



禅は一撃のうちに僕らを夢から覚まそうとします。

それは大いなる慈悲の心です。




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