2007年10月01日

目覚まし時計

本を読んだり、優れた映画を見たりすると、人間ってなんて凄い生き物なんだろうって思ってしまいます。


深く考え、表現し、人を感動させるのだから、人間の知性の深みは、とうてい他の動物には真似できるものではありません。


さらにはこの科学技術。

人間がやってきたこと、人間が成し遂げたことを考えると、ますます人間の凄さを思わずにいられません。




そんなに優れた人間が、自ら作り出した技術によって自らを滅ぼそうとしているというのは、なんとも矛盾した話です。



地球温暖化による環境破壊はそのひとつで、破壊の規模も、破壊がもたらす連鎖反応も正確には把握できていないまま、その破壊の速度だけは増すばかりです。


かたや飛びぬけた頭脳を持つ人間が、集団で破滅を招くような、あまりにも愚かな行為を続ける背景には何があるのでしょう。




その最も大きな原因は、人間は誰もが幸せになりたいと思っていて、その幸せを得るために自分の外側にあるものを、自分のものにしようと考えるところにあります。


人間特有の心理的な欲求を、物理的に満たそうとする間違いが、来るところまで来てしまったのだと思います。



今僕たちに必要なのは、どのようにして環境破壊を止めるかという課題と同時に、自分達の生き方の何が間違っていたのかを問い質すことだと思います。



その問いは、極めて基本的な問いかけになります。


生きる目的

時間(過去・未来)の理解

心理的欲求の正体

生命の実像


やはり、ある種の「悟り」のような感覚を得ることかもしれません。





僕は思っています。

この地球規模の危機的状況は、多くの人達を目覚めさせる大きな目覚まし時計だと。



次回はさらにこの問題を考えてみたいと思います。





これからもよろしくお願いします
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