2007年12月02日

テレパシー

そんなことを考えていたら、母猫が僕の顔をじっと見ながら鳴き声をあげました。



「ニャ~オ、ニャ~オ」




この話は何度か人に話してきましたが、そのとき、僕はこの猫が何を言ったかがはっきりわかったんです。



「この子たちをよろしくお願いします」


必死の形相で、僕にそう伝えていました。




後にも先にも、猫の言葉をここまでクリアにわかったのは、このときだけです。


「お腹が減った」

とか

「外に出たい」

くらいの言葉はその態度などからもわかりますが、もっと複雑な意味を持った言葉をキャッチしたのはこのときが初めてです。




これが世に言う「テレパシー」というものでしょうか。


あまりにもはっきりと伝わったので、むしろ自然な出来事のように思いました。




僕は母猫をじっと見つめて

「わかった」

と伝えました。




すると母猫はそのまま向きを変えて、庭を後にしていきました。



それがその猫を見た最後でした。







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Posted by Blog Ranking at 09:38