2008年02月02日
阿字観

小さな石碑には、たったひと文字が描かれていました。
梵語の最初の母音で「阿」を表す文字だそうです。
その文字を見ながら坐禅三昧に入り、心身を超越しようというのが、真言密教の瞑想でした。
「阿の字」をじっと見ながら瞑想するので「阿字観(あじかん)」です。
文字をじっと見つめる以外は、普通の坐禅と同じやりかたです。
石碑の前で膝を折ったまま、両掌を胸の上で重ねて、玄考さんはじっと「阿の文字」を見つめていました。
「だんだんとこの文字を頭の中で大きくしていくんです
やがてはこの辺りいっぱいに、そして町いっぱいに、国いっぱいに、地球いっぱいに、宇宙いっぱいに・・・
そうやって宇宙大まできたとき、自分が宇宙と同じ存在だと気づくんです。
その時、自分と世界はひとつだという境地に行きついています
これってAさんが言わはることと同じですね」
僧侶の口から「宇宙」という言葉が何度も出てくるのは新鮮でした。
そして「自分=世界」だと気がつくことがゴールだというのです。
僕はわが意を得たりと思いました。
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