2008年02月06日

すべての人の心に花を

「次の瞬間に思ったんです。

あれ?僕という存在が過去の集積であれば、その過去を幻想と見抜いた瞬間に、僕そのものが煙のように消えてしまう。
目の前に座っている僕はほんとうの自分じゃない。

それはすでに死んだ過去の寄せ集めだ。

本当の自分は過去の幻想から自由になった時に、いまここに存在していて、これは決して死ぬことはないんだ。

そう思ったとき、自分が永遠の宇宙と一体化していました。

その経験があまりにも素晴らしかったので、さらに真実の奥儀を究めてみたいと思って、御縁があった高野山にお世話になっているんです」





二人が話をしている大銀杏の木の隣に、来迎院というお寺がありました。

そこの住職さんとはすでに親しい関係だったので、玄考さんを連れてお寺に入りました。


お二人を引き合わせて、しばし歓談していると、仏間の片隅に小さな携帯用の鍵盤楽器が置いてあるのが見えました。

前回お邪魔した時に僕が忘れていったものでした。

50cmくらいのオモチャの楽器でしたが、音はちゃんと出ます。



それを持ち出してきて、玄考さんに歌をプレゼントしようと思いました。

僕も同じ経験をして、道を探して生きていることを伝えたかったのです。




川は流れてどこどこいくの
人も流れてどこどこいくいの
そんな流れをこの内に
花として花として咲かせてあげたい

泣きなさい 笑いなさい
いつの日かいつの日か花を咲かそうよ



天河で喜納昌吉さんとお会いする2か月前のことです。





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  すべての人の心に花を



Posted by Blog Ranking at 11:03