2008年02月23日

喜納昌吉とチャンプルーズ

天河神社は能の発祥の地です。

だからお祭りには、各流派の家元が毎日のように入れ替わり立ち替わり、できたばかりのヒノキの能舞台で奉納の舞を踊っていました。

このようなことは極めてまれなことだと聞きました。


そんな舞台を間近で見られるのは神主の特権なわけで、僕もその恩恵にあずかれたはずでした。

ところが、残念なことに僕は何一つ見ていません。


その直前に奉公をやめてしまったからです。

その原因になったのが、お祭りの二日目に行われた喜納昌吉とチャンプルーズ奉納演奏でした。



物語に書かれたエピソードはすべて本当です。

僕は「花」という歌が大好きで、昌吉さんのことも前々から知ってはいましたが、実際に目の前で演奏を見ていたら、「こんなをしている場合じゃない」っていう感覚に襲われました。


とにかく体の底から湧き上がってくるどうしようもない衝動があって、昌吉さんの演奏はじっとかしこまって聞くものではなく、体中でそのエネルギーを受けて、いまここで発散させるためのものだって、勝手にそんなことを思ったのです。


そこで白装束のまま舞台に駆け上って「イェーイ!!」ってやってしまったわけです。


舞台の上で散々踊りながら、これで神社への御奉公は全て終わった、やるべきことは全部やったって、何とも言えない充実感が体中に広がっていきました。


まさに恍惚感。


すでに初日に、お祭りのメインであるご遷宮の儀式(新しい本殿に御本尊をお祀りする)は終わっていたので、余計にそう思ったのかもしれません。


応援よろしくお願いします。

  

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喜納昌吉とチャンプルーズ



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