2008年03月04日

魔境からの生還

ちなみにインドでは、彼女と恋に落ちてしまい、喜納昌吉さんの元には、ほんの数回コンサートに参加しただけで、親しく話すことも、ましてや仕事の話をすることもしませんでした。


もうすっかり彼女に夢中になってしまい、このまま人生が終わってしまってもいいと思ったほどです。


そんな無責任な考え方も、一度現世を超えた境地を垣間見たことで、この空蝉の世の中のことがどうでもよくなってしまったからでした。

これはまったくの間違いだと今はわかりますが、当時はそんな危ない心境で生きていたわけです。


もしあの時彼女(妻)に出会わなければ、おそらく僕は社会をリタイアしたまま、放浪生活を送っていたと思います。

心の中の人生設計は「ホームレス」に向かっていたのですから。



いまこうして社会復帰できたのは、まぎれもなく彼女のおかげだと思っています。


それくらい深い見性体験の威力は凄まじく、だからこそ「サンガ」と呼ばれる魂の共同体(仲間)が必要で、そこから僧院が生まれたのだと思います。

中には僕のようなおっちょこちょいもいるはずですから。



一度道を踏み外した人間として、これからは人の援助ができると思っています。


ちなみに数年前に、那覇空港で再びインドコンサートツアーに出かける喜納昌吉さん一行とばったり出会いました。


その時の昌吉さんの言葉が忘れられません。

「おっ!!あの時の神主さん!あのまま神社をやめちゃったって聞いて心配していたんだよ」



ということはインドでは僕の印象がなかったくらい、僕は何もしなかったことになります。


まったく申し訳ないことです。






これからも応援よろしくお願いします。

 

魔境からの生還



Posted by Blog Ranking at 08:07