2008年03月17日

新社殿

「かんながら」の物語に天河神社のことを書いてからというもの、多くの人が興味を持ってくれて、実際に天河に行ってきたという報告をずいぶんもらいました。

吉野の山奥にある小さな神社に、ここ沖縄からもずいぶん多くの人が訪ねてくれたようです。

感想はほとんどの人が、もう一度行ってみたいというもので、理屈を超えた神秘性を感じるようです。


それはあの場所が持つ独特の地場のようなものではないかと思います。

そういうことには鈍感な僕も、あそこは天上界か、それとは反対の海の底のような場所だと感じています。




神社があるのは天川村の坪内地区というところです。

坪内という呼び名は、昔の中国の話に由来します。



昔々、ある男がヒョウタンのような壺を持っていました。

そして人々にその壺を覗かせていたそうです。


それを覗いた人はみな驚きました。


その壺の中には桃源郷(理想郷)が広がっていたからです。




その話に出てくる桃源郷のような場所だということで、壺の中・・・坪内という名前がついたそうです。


坪内一帯は弁財天社の敷地になり、江戸時代には数十名の神官がいたと伝えられていますから、そんな山奥にまでずいぶんと多くの人が詣でたことになります。





さてその神社を240年ぶりに建て替えることになるのですが、完成したのは奇しくも元号が平成に変わった年でした。


訪れた人はわかりますが、山の中の小さな神社だと言うのに、その神殿は見事なまでに立派です。


それもそのはず、本殿の柱は樹齢400年の吉野ヒノキという最高級の木材が使われ、聞いたところによると一本が億近い価格なのだそうです。


樹齢400年の木材は建築した後も400年もつと言われていて、したがって神社を支える土台も、竹中工務店が特に開発した400年の耐久性を持つコンクリートで固められました。





しかし、そのことが天河神社に思ってもみないような事態を引き起こすことになります。








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新社殿


新社殿



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