2008年05月19日

宇宙飛行士の証言

宇宙飛行士は精神世界系の人たちではありません。

優秀な戦闘パイロットや科学者たちです。



その人たちが、宇宙から帰還した後に、宣教師になってしまったりする話はよく耳にします。

やはり何らかの超越的な体験があるのでしょう。


実際には宇宙空間において、飛行士たちには秒刻みの使命が与えられていて、ゆっくりとする時間は少なかったようです。

特に初期の宇宙実験では、時間との勝負といった傾向が強かったと思います。



かんながらの物語でも紹介しましたが、龍村監督のガイアシンフォニーに登場するラッセル・シュワイカートさんんもそんな宇宙飛行士の一人でした。





彼の体験談を、再掲載してみます。






彼が月面着陸船のテストを兼ねて宇宙遊泳している時のことだった


彼の宇宙空間での仕事ぶりを宇宙船の中から撮影するはずだったカメラが突然故障し、動かなくなった


撮影担当のマックデビット飛行士は、シュワイカートにそのまま何もせずに5分間待つように言い残して宇宙船の中に消えた



シュワイカートにまったく予期しなかった静寂が訪れた


それまで秒刻みでこなしていた任務が一切なくなってしまったのだ


地上からの交信が途絶えた






真空の宇宙での完全な静寂






彼はゆっくりとあたりを見回した

眼下には真っ青に輝く美しい地球が広がっている


視界をさえぎるものは一切ない





宇宙飛行士の証言





突然シュワイカートの中に何か言葉では言い表すことのできない、熱く激しい奔流のようなものが一気に流れ込んできた


その瞬間、彼の心に、眼下に広がる地球の全ての生命、そして地球そのものへの言い知れぬほどの深い連帯感が生まれた



「いまここにいるのは、<私>であって<私>でなく、すべての生きとし生ける者としての<我々>なんだ

過去の命も未来の命も含んだ<我々>なんだ」






この<私>という個別意識から、<我々>という地球意識への脱皮は、今この地球に住むすべての人々に求められている




【地球(ガイア)のささやき】  龍村仁著(創元社)





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