2008年05月21日

ある女性修行者

先日、知人夫妻が沖縄から方広寺を訪ねてくれました。

向和尚が案内してくれたとのことでたいへん喜んでいました。


その規模や神秘的な佇まいについては、ずいぶんと説明したつもりでしたが、実際に訪れてみると、想像を超えていたそうです。

やはり実際に行ってみなければわからないことも多いですよね。




方広寺は多くの末寺を持つ大本山で、修行道場としてもその名を知られています。

僕がいる間も、ドイツからの修行者がたびたび訪れていました。


普段は普通の生活をしている人たちですが、いざ修行となると国内の雲水たちも顔負けの、徹底した集中力を発揮します。


地球の裏側から来ている分だけ、意気込みも違うのでしょう。




その中にヘルガさんという女性がいました。


ある時、ヘルガさんが癌を宣告され、余命いくばくもないことがわかりました。


ところが彼女は、頭をクリアに保つことを目的に、モルヒネなどの鎮痛剤を断ち、激痛にもかかわらず、大接心という荒行をやってのけたのです。

それは1週間、不眠不休で坐りつづけるというものです。



大の男でも悲鳴を上げそうな修行を、末期癌を抱えた女性が取り組むのですから、壮絶です。




後で向和尚から聞いた話では、それはそれは見事にやりきったとのことでした。







続く




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 ある女性修行者



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