2008年03月20日

夢のまた夢

この数日間、体全体を無力感が襲っていて、こうしてパソコンの前に座っても、すぐには言葉が出てきません。



わずかな希望としては、インターネット社会のなかで、民間人が多方面の情報を手にできるということ。

したがって、権力が一方的に自分に都合のいい情報だけを流そうとしても、限界があるということです。


それは中国国内も同じで、心ある国民の中には中央政府が発表する情報に疑いを持ち、様々な規制が敷かれたネット環境の中をかいくぐるようにして、海外の情報を集めている人たちも少なくないと聞きます。

「人民日報(共産党機関紙)は日付だけが信用できる」と言っている人もいるそうです。



しかし一方で、天安門事件当時との大きな違いは、主要各国が経済的に中国との関係を深めていて、ここまで極端な事態が発生しているというのに、各国首脳の反応が比較的穏やかなことです。


先日の温家宝首相の会見や、その後の中国側の態度などは、そんな各国の反応を受けて自信を深めているようにも見えます。



このままま世界が何事もなかったかのような顔をして、夏に行われるオリンピックに興じるのでしょうか。


スポーツを政治から切り離すべきというのなら、スポーツの祭典を使って自分たちの行為を間接的に容認させようとしている今の中国の流れを止めなければなりません。




何度か垣間見た、世界がひとつに結ばれているビジョン。

これは夢のまた夢なのでしょうか。


 夢のまた夢


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Posted by Blog Ranking at 12:01 │チベット問題