2008年04月09日

中華思想

昨日の産経ニュースに興味深い記事が載っていたので紹介します。



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3月中旬に起きたチベット騒乱以降、中国当局はチベット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世との直接対話を拒否し、僧侶らの取り締まりを強化した。

この強硬姿勢は欧米社会から厳しい批判を受けたが、中国国内ではむしろ若者を中心に支持を広げている。

古くから伝わる排他的な中華思想がいまだに中国人の考え方の底流にある。

それに加えて1990年代以後、強化された愛国主義教育が、民族主義をますます高揚させたともいえそうだ。



中国の大手ポータルサイト「捜狐」に、
「五輪聖火リレー、パリで妨害される」
とのニュースがアップされてから半日ほど経った8日午後3時。

ニュースの感想を自由に述べる欄にはすでに約2000件の書き込みが殺到した。


「聖火を守れなかった仏政府に謝罪を求める」

「フランスの五輪参加資格を剥奪(はくだつ)せよ」

「妨害者に死刑を」

といった過激な言葉が大半で、チベット人に同情的な意見は皆無だ。
 


普段は、物価上昇や株価急落などで中国政府の政策を批判する意見も散見されるが、「台湾」「チベット」など民族や国家統一の問題になれば、瞬時に愛国主義一色となる。
 
ある中国人学者によれば、中国には古くから周辺民族に対する根強い優越感があり、“優れた”文化を持って他民族を征服し同化できると考えられてきた。


「中華思想」だ。


逆に中国中心の秩序から離脱しようとする民族やグループがあれば、中国の文化的優越感を根底から否定するとみなし、自尊心が傷つけられ、反発が起こるという。



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すべての中国人がそうだとは思わないけれど、中国政府が「中華思想」をフル活用しているのは明白で、これが世界との対立構造を煽っている原因の一つだと思います。


共産思想だとか中華思想だとか、一定の思想によって国をまとめようとすると、様々な問題を起こします。

「現実」は生きていて様々に変化しますが、「思想」は固定されていて死んでいるからです。

が、大きな国土と多民族を統一させて、国家として機能させていくには、強力なファシズムか思想統制しか方法がないのかもしれません。


漠然と感じることですが、一連の問題の解決には、地上からあらゆる国家という概念が消滅することではないかと思います。



人間は国家に所属するのではなく、地球に、大地に、大いなる命に所属している、そんな世界になることだと思います。






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 中華思想




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