2008年03月23日

目をそらさないで

中国人たちがみんな悪人だとは言いません。

チベットの人たちがみんな善人だとも思いません。


僕たち誰もの中に善と悪が潜んでいるからです。



でも、今起きていることには断固として抗議します。

中国共産党という組織の中で、個人の判断力が麻痺して、全体のためならば何をしてもかまわないというように正義が歪曲されてしまうのが、全体主義の恐ろしさです。




もうずいぶん前になりますが、かんながらの物語に登場する龍村仁監督が、西武セゾンのCMを作っていた時、ダライ・ラマが登場したことがありました。


龍村さんの話では、龍村さんのお姉さんがダライ・ラマと仲がよく、その御縁でよくお会いするということでした。


地球交響曲の中にもダライ・ラマが登場して、様々な叡智を語りかけてくれますが、僕は西武セゾンのCMが忘れられません。



ダライ・ラマはこのように話されました。


「私たちの中には、自分さえよければいいという心があります。
これは誰もの中にあります。

その一方で他人の幸せや喜ぶ顔が嬉しいという心もあります。
これも誰もの中にあります。

大切なのは悪い片方を消滅させることではありません。
それはできないことだからです。

大切なのは、その両方を抱えたまま、そのどちらを人生で発揮していくかを選ぶことです」




今起きているチベット騒動は、何十年に一度の解決へのチャンスです。

この機会を逃したら、絶望的な事態になります。


どうかこの問題から目をそらすことなく関心を持ち続けてください。




ダライ・ラマとチベット文化は、われわれ人類の宝だと思います。




 目をそらさないで


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