2008年03月24日

映像効果

最初に目にする映像が我々に与える先入観は、ぬぐいがたいものがあります。

1991年の湾岸戦争で、重油まみれになった海鳥の映像が世界を駆け巡りました。

原因はイラクがやけを起こして意図的に海を汚したからだと伝えられました。



多くの人はこの映像から、イラク悪者、アメリカ正義の印象を強めました。


終戦後、重油は多国籍軍の空爆により流れ出たものというイラク側の言い分が正しかったことがわかります。

しかしその時はすでに、この映像の役目は終えていました。




連日流されてきたチベット暴動の映像。

これも同じような効果をあげているように思います。


中国の言うことを100%信じる人はいませんが、それでもチベット自治区で住民による暴動があったことは誰も疑いません。

でも本当でしょうか。

数日前の記事にも書きましたが、本当にことの始まりはこの暴動だったのでしょうか。



今までも武器を持たずに非暴力の抗議デモを繰り返してきた僧侶らが、何故今回だけは突然にして素手のまま町の破壊行為を行ったのでしょうか。

デモのたびに中国の凄惨な暴力を受けてきた彼らが、何故突然そんな暴挙に出たのでしょう。

中国当局は、それはダライ・ラマ一派によって周到に計画された暴動だといいます。


それにしてはあまりにもお粗末な暴動です。



さらには、あの映像に映っている僧侶が本物なのかどうかさえわかりません。

何もかも疑りたくなるような中国政府の対応です。



都合の悪い事実を隠ぺいするためには、外国人を一人残らず瞬時のうちに国外退去させることができる徹底した管理体制は、平和ボケした僕たちを驚かせるばかりです。



中国の情報操作に惑わされてはいけません。

きっと近い将来、真実を物語る映像が世界を駆けまわることでしょう。





 映像効果


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