2008年03月27日

ダライ・ラマの虚像

何日か前に、今のチベット自治区の最高責任者が、「ダライラマは悪魔だ」というような発言をしましたが、それは彼にとっては真実なのだと思います。

自分たちの理想に抵抗する、手の出しようがない、しかもみんなの心を掴んでいる、それは彼らから見たら悪魔なのでしょう。


ダライラマは敵の中の敵です。



しかしダライラマは彼らを敵だと思っていません。

考え方や立場は違うけれど、同じ人間だと思っています。

そもそも敵とか味方とかを決めている、とうの「自分自身」を持たなくなっているので、そのような分断された見方はしないのです。


そのような見方で、世の中や人間を見ている人がいるなんてことは、そうでない人には想像もつきません。

でもそんな人も、いつかは「自我」の幻想に目覚めて、真実を知る日がくるのです。



ダライラマは彼らの未来です。



一方、彼らの考え方はダライラマにはお見通しです。

そのような次元に、ダライラマ自身もいたことがあるからです。

それはダライラマの過去なのです。



ダライラマから彼らが見えても、彼らからダライラマは見えません。




彼らから見えるのは、ただ自分自身の恐れが映った、ダライラマの虚像なのです。







 ダライ・ラマの虚像


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